Sysmlは、UML2.0をシステムエンジニアリングに適用するために活用しています。しかしながら、システムエンジニアリングに適用するためには、UML2.0のダイアグラムでは不十分であることが、世界のシステムエンジニアリング団体から指摘されました。その結果、Sysmlにするときに、Sysmlにそのまま使われることになったもの、UML2.0から変更してSysmlに使われることになったもの、全く新規にSysmlに追加されたものがあります。
具体的には、Sysmlのダイアグラムは以下のような構成となっています。
このSysmlのダイアグラムの構成にあるとおり、Sysmlのダイアグラムは大きく以下の3つのグループに分けられます。
振る舞いのダイアグラムは、以下のような4つのダイアグラムから構成されています。
- アクティビティダイアグラム:UML2.0と同じ
- シーケンスダイアグラム:UML2.0から修正
- ステートマシンダイアグラム:UML2.0から修正
- ユースケースダイアグラム:UML2.0から修正
要求のダイアグラムは、それ自身のみから構成されています。このダイアグラムは、Sysmlで新たに追加されたダイアグラムです。
構造のダイアグラムは、以下のような4つのダイアグラムから構成されています。
- ブロック定義ダイアグラム:UML2.0から修正
- 内部ブロックダイアグラム:UML2.0から修正
- パッケージダイアグラム:UML2.0と同じ
- パラメトリックダイアグラム:Sysmlで新規に追加
また、Sysmlでは、すべてのダイアグラムにおいて、以下のようなフォーマットでダイアグラムを記述することになっています。
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