振る舞いをあらわすダイアグラムとして、Sysmlでは以下の4種類のダイアグラムが用意されています。これらのうち、シーケンス図、ステートマシン図、ユースケース図についてはUML2.0から変更されていませんが、アクティビティ図については変更が加えられています。
Sysmlの4つの振舞いのダイアグラムは、それぞれ以下のようなものです。
- アクティビティダイアグラム
アクティビティ図自体はUML2.0でも存在していました。Sysmlでは、振る舞いについての表現力を強化し、表現可能な対象を拡大するためにUML2.0から拡張されています。
システムの振る舞いをデータとコントロールの流れとして表現します。アクティビティ図は機能分析や機能設計に利用することが可能です。システムエンジニアリングの世界で共通的に使われているFunctional Flow Block Diagram(FFBD)と比較をすれば、その使い方が人目でわかると思います。
- シーケンスダイアグラム
システムの振る舞いを、システム構成要素間の相互作用の観点で表現します。システム分析及びシステムアーキテクチャ設計に使われます。UML2.0のシーケンス図と同じです。
- ステートマシンダイアグラム
システムの振る舞いを状態遷移の観点で表現します。このとき、イベントに対する反応という形式での表現となります。システム設計やシミュレーションに使われます。
- ユースケースダイアグラム
システムの機能要求をシステム使用者との関係から表現します。機能要求の定義につかわれます。
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